色温度とは何か?と疑問を持ったことはないですか。
「色なの?」
「温度なの?」
このように何を表した数値なのかと疑問に思ったことがあるでしょう。
この記事を読むことで下記について知ることができます。
- 色温度について
- 色温度が与える影響
- 色温度の活用方法
仕事で色温度の知識が必要な方や、私生活への影響について気になる方には役立つ内容です。
ぜひ最後までご覧ください!
色温度とは
色温度とは「熱を帯びた物体と光の関係」を数値として表現したものです。
単位は「K」(ケルビン)です。
それぞれ温度の違いはあれど、物質を加熱すると「赤→白→青」に変色します。この色の変色を数値として表現したものを「色温度」といいます。
普段の生活で何気なく使っているLEDライト、スマホの光も色温度で表すことが可能です。
下記の表は色温度と光を表にして簡潔にまとめたものです。
色温度(K) | 光の種類 | 光の特商 |
1000K〜2000K | ろうそくの炎 | オレンジかがかった温かい光 |
2500K〜3000K | 白熱電球 | 黄色がかった光 |
4000K〜4500K | 蛍光灯 | ほんのり青みある白 |
5000K〜5500K | 昼の太陽光 | 自然な白 |
6000K〜7000K | 曇り空 | やや青みがかった白 |
8000K〜10000K | 青空や日陰 | 青みの強い光 |
色温度の特製
色温度は光や明るさとは関係ないです。
なぜなら色温度とは光源が放つ視覚的な色を示した値だからです。
そのため物理的な温度とはまったく関係ないです。
色温度の活用方法
- インテリアデザイン
- 集中力の持続
- スマホのディスプレイ設定
インテリアデザイン
生活感の演出には色温度を活用すると良いでしょう。
寝室を落ち着いた雰囲気にしたい場合は、1000K〜2000Kがおすすめです。
ろうそく、間接照明を使用することで温かみのある理想の生活感を演出できます。
下記の表は各雰囲気を簡単に説明したものになります。
雰囲気 | 色温度 | 光の特徴 |
ホテルのような演出 | 2400K〜3000K | 黄色がかった暖色の光 |
リラックス空間 | 2700K〜3000K | 暖色系の落ち着いた光 |
モダンな雰囲気 | 4000K〜6000K | 洗練された白の光 |
集中力の持続
集中したい時は5000K〜6000Kの白い光を使用すると良いでしょう。
日中の眠気防止や、頭をスッキリさせ作業効率を上げるのに役に立ちます。
オフィスや勉強部屋では白い光を活用して、集中力をあげましょう。
集中したいタイミングに合わせて色温度を変更させると良いでしょう。
スマホ・ディスプレイの設定
スマホの色温度は基本的に6500Kがデフォルトであり、夜間でも使用し続けると眠気が来なくなります。
なぜなら、色温度が6000Kを超える光は体内のメラトニンの分泌を抑制するからです。
またメラトニンは下記のような効果があります。
- 基本的に夜に分泌し心身を落ち着かせる作用がある。
- 血圧を下げて人の眠気を誘う
そのため夜間にスマホの使用すると、日中の仕事のパフォーマンスや集中力の低下に繋がります。
ですので、ナイトモードの活用を行い色温度を落としましょう。色温度を落とし、2000K〜3000Kの赤い色温度を活用することで、寝不足対策の取れた睡眠をとることが可能です。
色温度が与える人への影響について
- 生活リズム
- 色温度による心理的な影響
- 睡眠の質
生活のリズム
色温度は体内時計に大きな影響を与えます。
特に、高色温度と低色温度の違いが睡眠リズムや健康に影響を与えることが科学的に照明されています。
高色温度は朝や昼に適しており、体内のコルチゾールの増加と、メラトニンの分泌を防いでくれます。
コルチゾールとは覚醒ホルモンと言われエネルギーを高める働きがあります。
ハーバード大学でも検証され、下記にてより詳しく説明されています。
Harvard Health Blog
どの時間帯に集中力を上げたいかを考え、生活リズムにあわせて色温度を調節すると作業が捗るでしょう。
色温度による心理的な影響
色温度は感情や、ストレスにも影響を与えます。
特に高色温度と低色温度では心理状態がことなることが科学的に照明されています。
下記は色温度と心理的な状態を表にしたものです。
色温度(K) | 光の種類 | 心理的作用 |
6000K〜以上 | 青白い光 | 緊張感・警戒心UP |
4000K〜5500K | 自然な白色 | 正常値・快適な心理状態 |
3000K〜4000K | やや暖色 | リラックス・ストレス軽減 |
2000K〜3000K | 暖色 | 落ち着く・眠気を促す |
このように、色温度は人の感情に作用します。
初対面の人に「安心する人」という印象を持たせたい場合は暖色を使ったカフェに行くなど、色温度を利用した人間関係の構築にも利用できます。
睡眠の質
夜間の高色温度はメラトニンの分泌を85%以上抑制させます。そのため、睡眠の直前に青白い光を目に入れると睡眠の質が大幅に落ちます。
低色温度はメラトニンの分泌を促しますので睡眠の質が向上するでしょう。
睡眠前のスマホや、ディスプレイの光には十分注意してください。
翌日が休日など、ゆっくりできることが確定している日にのみ、スマホを使いましょう。
色温度の起源
色温度の概念は19世紀後半から20前半にかけて確立されました。
黒体放射の研究が色温度の基礎となっています。
黒体放射とは、理想的な物体の黒体が、あらゆる波長の光を完全に吸収し、温度に応じて特定の光を反射することで放射される光の色が変化する実験のことです。
物理学者ウィリアム・ケルビンが色温度の定義をしたことで、概念として測定基準が採用されました。
まとめ
色温度とは、温度によって変換する光色を数値として置き換えたもので、単位はK(ケルビン)です。
色温度を理解し、上手に活用することで、生活のリズムを調節することも可能です。
使いこなすと日々のパフォーマンスの向上に繋げることができるので、ぜひ活用してみてください。
インテリアデザイナーの方などは、色温度の調節で部屋の印象を操作することもできます。
クリエイターの方などは、色温度の与える印象を理解してデザインなどの仕事と組み合わせるのもいいでしょう。