自営業者が法人化をして厚生年金に入るメリット【税金の比較】

自営業者が法人成りをすることによってどのくらい税金が減るのかシミュレーションしていきたいと思います。

平成31年度、総所得200万円、東京23区在住の30歳、住宅費用は賃貸で所得の3分の1の66万円と仮定して計算してみます。

自営業者が法人化をした後、支払う税金の比較

自営業者の場合

  • 健康保険料・・・均等割67,800円、所得割186,205円の合計254,005円
  • 国民年金保険料・・・196,920円(月額16,410円)
  • 所得税・住民税・・・182,000円

合計で632,925円となります。

法人化をして自分に給料を払った場合

自分への報酬を82,000円とすると、

  • 健康保険料・・・92,664円(会社・個人負担分の合算)
  • 厚生年金保険料・・・193,428円(月額16,104円)
  • 所得税・住民税・・・0円
  • 法人税(住民税込)・・・125,200円

合計で411,292円となります。

住宅費用は法人名義で賃貸をして、66万円の約9割の60万円を損金として算入します。

会社の益金は、総所得の200万円から報酬額98.4万円(月額8.2万円)と住宅費用60万円、社会保険料の会社負担分14万円を差し引いて27.6万円となります。

中小企業の法人税率は約20%なので27.6万円にかけて5.52万円。別途法人住民税で7万円が発生します。

年収が98.4万円なので所得税・住民税は非課税。法人化する前では得られなかった住民税非課税のメリットも享受することが出来るようになりました。

自営業の場合と比較して支払う税金が22万円も減りました。

自営業者が法人化をして厚生年金に入るメリット

受け取れる年金額の差

  • 国民年金・・・月額16,410円の保険料を40年間かけると年間78万円
  • 厚生年金・・・月額16,104円の保険料を40年間かけると年間100万円

厚生年金の方が支払保険料は少ないのに受け取れる年金は22万円も多くなりますね。

遺族年金・障害年金でのメリットもあります

オリックス生命保険 遺族年金

こちらのサイトを見ていただくとわかりやすいですが、万が一の際に残された家族へ残される年金の支給額が厚生年金加入者の方がずっと手厚いですね。

また、障害年金を受ける際にも受け取れる年金額に違いが出てきます。

国民年金の場合は1級障害・2級障害のみですが、厚生年金加入者だと3級障害でも一時金を受け取ることが出来ます。

まとめ

上記の試算だと、支払う税金が年間22万円減り、受け取れる年金が年間22万円増えることになります。

40年間働き、年金を20年受け取るとすると1320万円の差ですね。

また扶養家族がいる場合は遺族年金等で大きなメリットが生まれることがわかりました。

デメリットとしては法人化することによって決算書の作成に大きな手間がかかるということです。しかし大規模事業者でなければ比較的容易に自身で申告することも可能なので検討されている方はシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

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